ファイザー株式会社が行う『ファイザープログラム~心とからだのヘルスケアに関する市民活動・市民研究支援』2016年度 継続助成対象事業に選出されました。

利用者・相談者各位

関係者および報道各位

2016年12月9日
クライシスサポートセンターnolb

 

 このたび、任意市民社会団体であるクライシスサポートセンターnolb(本部:東京都新宿区、代表:濵中洋平 以下、当団体)は、ファイザー株式会社が行うヘルスケア領域の課題に取り組む市民活動・市民研究を支援する助成事業「ファイザープログラム~心とからだのヘルスケアに関する市民活動・市民研究支援」の2016年度助成対象プロジェクトへ現在同社からの助成金にて行っている「セクシュアル・マイノリティの中堅世代困難層に向けたHIV検査同行とサポート事業」の継続助成団体として応募し、継続助成の部において最高額となる240万円の継続助成が決定いたしました。選考結果報告の中で以下のように評価されています(全文および他の助成団体の事業など詳しくはファイザー社のウェブサイトをごらんください。)

 

─さらなる新規性

継続助成ではありますが、ただこれまでのプロジェクトを継続していこうとするだけでなく、 さらに新しいことを行っていきたいという意欲が伝わってくるプロジェクトは有望です。その点 で、「クライシスサポートセンターnolb」は、スタッフが増えただけでなく、シェルターも確保でき、より広範なプロジェクトが強く期待できるプログラムとの高い評価を得ました。 

 

HIV 性感染症の検査同行支援とその後のサポートを丁寧に行い、医療機関・心理・福祉専門職 とも連携しながら生活全般への支援を展開している。エイズ発症と同時に感染が分かるという割合を下げるため、検査に行けない背景要因を洗い出し、伴走型の受診同行支援を展開している点 は、当事者の状況をよく理解した丁寧な取り組みとして評価することができる。 助成 1 年目の取り組みでは、同行相談員を養成する研修を行いスタッフの拡大を図っており、 またウェブサイトの刷新など、プロジェクトの周知拡大に努めている。さらに当事者が安心できる場所としてシェルターも開設し、検査前から HIV 感染の確定、その後の生活全般にわたる支援 が着実に展開されている。 今後は、スタッフの拡充、連携機関の拡大を念頭におき、より組織基盤の強化を図ると同時に、 相談支援の過程で蓄積したファクトを、感染予防および、HIV 陽性者への支援に向けた提言とし てまとめていただくことを期待したい。

 

※ファイザープログラム~心とからだのヘルスケアに関する市民活動・市民研究支援 2016 年度選考結果 ファイザープログラム2016年度継続助成の選考経過と助成の特徴より抜粋

 

 初年度(本年度実施事業)への助成に対して60パーセント増となる結果について、当団体は、単なる事業の規模と対象に対する評価額だけでなく、当事業の成長と発展・応用を見据え事業計画の先に続く近い将来までを含めた評価がなされたと実感しております。そしてより多くの当事者という語が当てはめられる人を排斥するのではなく、相い互いを社会の共生者として受け入れることが、その結果として安心・安全に暮らしていくことに必要不可欠であることを見出した時代の要請であり、英断であると感じています。当団体はこの結果に甘んじることなく、マジョリティとマイノリティだけでなく、その境界線上に存在しているマイノリティよりさらに少数と捉えることのできるアトミシティ(最小単位)当事者へのより柔軟で個別具体的なサポートに全力で取り組む所存です。
 
 今回の助成の継続にあたっては、多くの皆様の高配と助力・尽力をいただきましたこと、深く感謝をいたします。

 

2016年12月9日

クライシスセンターnolb

代表 濵中 洋平

 

助成事業に関して、およびトピックに関してはこちらからお問い合わせください。

※nolbでは本年度からクライシスサポートセンターのほかに呼称しやすいクライシスセンターという言葉を使用しています。